私たちJIIは「外国人住民が日本社会になじみやすく」していけるよう、活動を展開しています。
外国人住民が日本社会にスムーズになじんでいけるよう必要なサポートをし、彼らと地域の日本人の相互理解を促進しています。
初めての「妊娠」は、これまでに経験したことのない人生の大きな挑戦。
特に、なじみのない国の医療環境下で出産に挑む外国人のプレママ・パパには尚更のことです。
そんなプレママ・パパのために、2024年7月13日、聖路加国際大学にて2回目の「出産・産後ワークショップ」を英語で開催しました!
このワークショップは「日本で親になる」ことにあたり、出産・産後に欠かせない情報と実用的なスキルを提供することがゴールです。
講師は、今回も異文化看護のエキスパートである聖路加国際大学の五十嵐ゆかり教授。
参加者皆さんが参加/対話できる形式で進めてくださいました。
今回は、17名の妊婦さんとそのパートナー、合計34名の方にご参加いただきました。
東京都の子供・子育て支援部と世田谷区から保健師の方も見学に来られ、日本の外国人家庭のサポート改善において何か協力して取り組めないかと、ご関心もお寄せいただきました。
五十嵐教授のリードされるワークショップは、出産・産後のノウハウを網羅した包括的な内容で、参加者に実践的な学習体験を提供できるような構成です。
「産徴とはどいうものか」「陣痛時の対処方法」「新生児の基本的なお世話の仕方」など、出産・産後を乗り切る上で必要なポイントをおさえつつ、デモンストレーションや実践を交えながら進めました。
特に、実際に五十嵐教授が新生児に対して行った「沐浴指導の動画」は参加者の興味を強く引き付けていました。出産という大イベントを乗り越えてすぐ先にある「新生児のケア」に対して、プレママ、プレパパの真剣なまなざしがとても印象的でした。
また、参加者には英語の冊子やインターネット上で関連情報を閲覧できるリンク集などを配布しました。
日本語を理解することが難しい外国人にとって、「分かる言語」で、「まとめて」必要な情報にアクセスできるという観点から、実用的だと高い評価をいただきました。
温かいおもてなしや丁寧なレクチャーが良かったなど、参加者からは大変ポジティブなフィードバックをいただきました!
” 築地駅から会場まで移動しやすく、会場へアクセスする時点から快適でした “
“ 日本での出産において実践的な見解を得たことで、不安が和らぎ、これから始まる子育てへの心の準備も出来ました “
今回のワークショップでの成功体験は、外国人のプレママ・パパにとって価値のあるものだと、改めて実感した機会になりました。
私たちJIIと五十嵐教授は、必要なサポートと実践的なスキルを提供することで外国人家族が日本での出産事情に理解を深めることはもちろんのこと、オープンでかつ彼らの生活の力になれるようなコミュニティを作ることに尽力しています。
五十嵐教授、ご参加いただいた皆さま、そして運営をサポートいただいたおとなりさんボランティアの方がたに心より感謝いたします。
みなさまのおかげで、今回のイベントも大成功に導くことができました!
次回のワークショップに向けて、ご参加いただいた方からのフィードバックやニーズの変化に基づいて、プログラムの改善に努めてまいります。
そして、外国人のプレママ・パパが安心かつ自信を持って日本で子育てをしていけるよう、さらに充実したサポートとリソースの準備していけたらと思います。